ゆるっとファシリテーター日記

ゆるっとファシリテーターの日々をゆるっと綴ります。

テストのことを伝えるのに必要なのはハードスキルかソフトスキルか?

アドベントカレンダー駆動ブログ書きました

こんばんは。ゆるぱし@caori_tです。

この記事は ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2020 - Qiita20日目の記事です。

アドベントカレンダーからこの記事に辿り着いたあなたは、きっと何かしらの形でソフトウェアテストに関わっていることでしょう。

あなたがソフトウェアテストの技術を使って行う活動は、誰のためにありますか?

  • プロダクトを使うユーザーのため?
  • テスト対象のプロダクトをつくる開発チームのため?
  • 一緒にテスト開発をするテストチームの仲間のため?
  • プロジェクトマネージャーが説明できるようにするため?

他にも色々あるかもしれません。

では、あなたが今、テスト技術・テスト開発・テスト活動を理解してほしい…と思う人はいますか?

いる!という方はぜひ、このブログを読み進めてみましょう。

いない!という方はテストの話に限らなくても良いです。 今、誰かに何かを伝えたい!という気持ちがあれば、読み進めていただけると何かヒントが見つかるかもしれません。

このブログでは、WACATE2020冬で実施したワークショップ『あなたのテストは誰のため?今こそ届けよう!テスト活動の○○!』のことを、テストの小ネタとしてサラッとお伝えします。

テストのことを伝えるためのワークショップができるまで

これまで、冬のWACATEでは、「ソフトスキルもっと広めたい!」という気持ちでソフトスキル系のワークショップを開発して実施してきました。 が、一周回って「ソフトスキルは大事だけれど、ソフトスキルだけじゃダメなんじゃないか?」という気持ちになってきたところから今回のワークショップ開発はスタートします。

では、なぜ私が「ソフトスキルをもっと広めたい!」と思っていたのか? 立ち返ってみるとテスト関連のコミュニティでは「ハードスキルは十分にあるのに、ソフトスキルがちょっぴり足りなくて上手くいっていない人」に出会うことが多かったからなのかもしれません。 そんな人達が「もっと楽しくお仕事したり暮らせたりしたらいいのになぁ…」と思ってソフトスキルのワークショップを実施していたような気がします。

一方、テスト関連のコミュニティを離れた場所で出会う人達は「テストに関するハードスキル」を持ち合わせていないことが多いのです。 最初の頃はあまりのコンテキストの違いに驚きました。 が、知らないことに罪はないので、機会を見つけてはハードスキルをお伝えすることも増えてきました。

あれ?ということは…WACATE参加者のみなさんも少なからずテストについての理解が得られず(相手がテストのハードスキルを知らず)苦労することがあるのでは?そんな気付きから生まれたワークショップです。

今回は、他の実行委員が実施するハードスキル系のセッションの内容をつまみ食いしつつ、ソフトスキルを掛け合わせて、いいとこどり!なバランス感を味わってもらえたらいいな!という気持ちでワークショップを開発してみました。 ソフトスキル×ハードスキルの絶妙な配合を楽しんでもらおう!というのが裏テーマです。

出来上がったワークショップ

当日使用したスライドはこちら。

speakerdeck.com

スライドを見ながら、あなたが伝えたいテストのことを考えてみてもらえたら嬉しいです!

裏話:ワークシートのフォーマットをつくるのに参考にしたこと

これまで自分が良いなと思った要素やワークショップをヒントに、ライトに小1時間で埋められるようなフォーマットを考案しました。

これをくっつけよう!と考えた訳ではないのですが、1から考えている中で、「あ、これってアレの考え方に影響を受けているかも?」と思った情報をご紹介しておきます。

「誰に?」と「何を?」の辺りは、バリュープロポジションキャンバスの考え方を取り込んでみました。

「Why?」はゴールデンサークルですね。

「どんな反応がほしい?」はNLPの8フレームアウトカムの考え方から発想しました。

裏話ですが、ご興味のある方は、ご参考まで。

『安心』と『信頼』は共存できないのだろうか?

ニューノーマルとテクノロジーを考えるイベントに参加したらタイトルの問いが浮かんだので考えてみた

こんばんは。ゆるぱし@caori_tです。

『ポストコロナのニューノーマル』というワードを業界問わず目にするようになってきた今日この頃、みなさんはどんな風に変化を捉えているでしょうか?

今回は、先日参加したオンラインイベントで頭に浮かんだ『安心と信頼は共存できないのだろうか?』という問いについて、ゆるゆると考えてみるエントリーです。

参加したイベントについて

参加したのはこちらのイベント www.goal-consulting.com

大好きな吉田裕美子さんと渡辺薫さんのお話が聴けるなんて素敵なイベント(/・ω・)/ というモチベーションでエントリーして、ニマニマしながら頭をフル回転させても追いつかない情報量を浴びながら参加していました。

イベントでお話しされた内容は、今回は割愛しますが。。。

『安心』と『信頼』への言及

2回ほど出てきた、このキーワード。 私にはこんな風に聴こえていました。 (登壇者の方がそう話したというよりは、私はそう受け取ったということです。)

言及1:ざっくりと仕事の進め方を比較した時のひとつの側面

日本は『安心社会』で、欧米は『信頼社会』である。

例えば、『安心社会』である日本人は「仕事の話をする前に、ご飯を食べて仲良くなろうとする」が、『信頼社会』である欧米の人には「なんでそんな回りくどいこと(順番が違うこと)をするんだ?」と理解されない。

欧米スタイルが良いということではなく、上手くやれるといいよね!というお話。

言及2:『安心』と『信頼』の違い

  • 『安心』は自己満足
  • 『信頼』は外に向かって広がる

『安心』から『信頼』へとシフトして行けるといい?

ファーストインプレッションがよくなかったので問いが立った

言及1には納得がいったものの、言及2には納得がいかなかったのが、今回のゆるぱしだったのです。

ゆるぱしが掲げる目標のひとつ、大事なキーは『安心感』だから。

ここ2、3年ずーっと『安心感のある世界を醸成する』ということに寄与していたいと考えてやってきたことを、『自己満足だ』と否定されたような気持ちになりました。 (実際はそんなことはないのだけど。きっと。たぶん。)

問いへのアンサー

ゆるぱしとして醸成したかった『安心感』は決して『自己満足の安心』ではないと思いたい気持ちになりました。

お互いの『安心感』を相互に補完し合うような、醸成し合うような、そんな世界にしたいなぁと考えています。

だから、自分の『安心』だけをつくろうとするのではなく、お互いの『安心』をつくろうとすることで、全体としては『信頼』になるような世界なんだろうなぁと思い至りました。

『信頼』を無理矢理につくろうとするのではなく、お互いの『安心』をつくりあうことで生み出せたら最高では?と、自分がしたかったことの認知がまた一歩進みました。

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安心と信頼の共存

『信頼』の中に『安心』を包含する構造はできるよね!というアンサーで今回はおしまい。

あなたはどう感じますか?

何度も違和感をおぼえても【ファシリテーター】と名乗ることをやめない理由

【ゆるっとファシリテーター】の【ファシリテーター】ってなんだろう?

こんばんは。ゆるぱし@caori_tです。

この記事は ファシリテーター Advent Calendar 2019 - Adventar の24日目の記事です。

【ゆるっとファシリテーター】という肩書きをつくったのは2017年5月。

2年半ほどの期間【ファシリテーター】と名乗ることで、良くも悪くも色々なことがあった。

違和感をおぼえることも何度もあって、その度に『肩書き変えよっかなー』と考えることもあった。

最初に名乗り始めた時の気持ちと、何度も違和感をおぼえてもなお名乗り続けている理由をつらつらと書き出してみる。

話題の一つ一つには脈絡はないし、つらつらと24日が終わるまでに文章にできたものをアップしよう。 という気持ちで書き出しているので【ゆるっと】お付き合いを。

【ゆるっとファシリテーター】を肩書きにした理由

当時の私は、リーダー塾の9期だった。

当時のリーダー塾には『リーダーシッププロジェクト宣言』というものがあり、なにか1つのテーマをもって1年弱を過ごしていた。

当時の私のテーマは『かおりっとメソッド(仮)をつくって世に出そう』みたいなものだった。

おぼろげながら【かおりっとメソッド(仮)】というものが見えてきたような気持ちもあって、(仮)を取りたかったのだろう。

【SaPID*】での【ファシリテーター】がとてもしっくりくる"ふるまい"な気持ちが生まれた後だった。

*SaPID www.software-quasol.com

【やさしいデザイナー】と名乗る知人がいて、素敵な語感だなぁと思っていた。

なんとなくそれらを心に置いて【ゆるっとファシリテーター】という語感が、なんだかよさげな気持ちになった。

そっとTwitterの自己紹介欄か何かを書き換えて。

個人名刺をつくって、そこに【ゆるっとファシリテーター】と肩書きを書いた。

初めて配ったのは『JaSST'17 Tohoku』だった。

最初の違和感は名刺交換だったかもしれない

名刺を配ると、だいたい『この【ファシリテーター】って何ですか?』と質問された。

『SaPIDっていう自律改善の方法論の世界だと、目の見えない人のマラソンの伴走者とかのイメージで…』という回答は伝わるようで伝わらなかった。

時間があるときは『今、何か悩みとかあります?』と聞き返して、そのまま問題を捉える実演をして『今みたいなのを【ファシリテーター】って私は言っています』と伝えた。

当時から何となくワークショップみたいな体験による気付きを好んでいたのかもしれない。

そういえば、最近は『この【ファシリテーター】って何ですか?』と質問されることはほとんどなくなったので、それだけ【ファシリテーター】という言葉がIT界隈に浸透してきているのかな。

会議の【ファシリテーション】の話をされる時にも違和感があった

『会議の進行役とか上手いの?』

『その得意の【ファシリテーション】でいい感じに打ち合わせ仕切ってよ!』

なんていう言葉達に私は違和感を通り越して、ちょっとした苛立ちをおぼえることもあった。

『会議の【ファシリテーション】は狭義の【ファシリテーション】だと思っていて、そういうのじゃないんです』と答えたって、あんまり理解されなかったよね。

『【ファシリテーション】は促進するためにあるのであって、あなたの思い通りに場を支配するためにあるんじゃないんですけど!』という気持ちはずっとある。

どこぞの協会が『会議を思い通りに』みたいな雰囲気で【ファシリテーション】を打ち出していたりするから、こういう人たちはいなくならないんじゃないかな? と考えると【ファシリテーター】って名乗るのをやめたい気持ちにもなったりするよね。

まぁ、今はもう上手に切り返せる気持ちがあるから、どちらかというと【ファシリテーター】の概念を上書き更新してやる!と思っているのかもしれない。

一周回って会議の【ファシリテーション】も大事だなって考えている

これは面白い現象なのだけど、結局、人が集まる会議のような場面で【ファシリテーション】がうまく機能すると、議論が格段に捗ることがある。

という基本的なことを、やっぱり大事だなって思ったりもしている。

『狭義の【ファシリテーション】』って考えていたけれど、大事な要素はだいたいあるのかもしれない。

最近は『ふりかえりの【ファシリテーター】が得意かも!』という気付きがあって。

要素として『話しやすさをつくる』『問題を捉える』『実現可能なアクションに落とし込む』『できそうな気持ちをつくる』『未来に向けた時間にする』のような【ゆるっとファシリテーター】が得意そうなものが含まれるからかな。

『【ファシリテーション】上手くなりたいんですけど』と言ってくる人にはできる限り【ゆるっとファシリテーター】の実演をする

ファシリテーション】という言葉が浸透してきたからか、名刺交換の場面で『【ファシリテーション】上手くなりたい』『【ファシリテーション】勉強しなきゃと思ってて』と言われることが増えた。

そんな時、だいたい『どうしてですか?』と問いを立てるようにしている(というか考えるより前に自然に出ている)。

前段に書いた『自分の思い通りにしたい』みたいな人だったら、『それは違うよ』って伝えたいという気持ちもあるのだけれど。

個人の私利私欲ではなく、ちゃんと『チームや組織のために上手くなりたい・勉強したい』と考えている人が多くなっている体感があるのは嬉しいこと。

できる限り、その場で【ゆるっとファシリテーター】のふるまいをして、上手くなりたい・勉強したいというポイントを特定する。

私だったら(ゆるぱしだったら)こういうこととかこういうことととかこういうこととかやったことあるよ!とほんのりいくつかリコメンドして。

なんとなく次のアクションが相手の中に芽生えたら大成功!という地道な活動をしていたりもする。

さいごに

ちなみに、半年前から職業上の肩書きは【コンサルタント】になった。

やっている中身はほぼ【ゆるっとファシリテーター】と大差ないようにも思えるのだけれど。

問題解決に寄与するときに、少し強めに関与したりするから、ちょっと違うのかもしれない。

おそらく、私の中で肩書きが変わるとき、優先順位が変容するのだろうと思う。

ファシリテーター】であるときは、当事者の自律マインドをものすごく重視していて、ヒーリングの要素も適宜取り込んでいるような気がする。

コンサルタント】であるときは、コーチングやティーチングの要素も多分に含み、問題解決が前に進むことを優先しているような気がする。

本質的には【ファシリテーター】でありたい気持ちを内包しつつ、まだまだ模索する日々。

間接的に人やチームに作用する立場であり続ける限り、タイミングやバランスを調整しながら『できることしかできない』のかもしれないなぁ。

ワークショップでの体験や学びで、現実世界の悩み事を解決してみよう@WACATE2019冬の分科会でのお話

アドベントカレンダー駆動ブログ書きました

こんばんは。ゆるぱし@caori_tです。

この記事は ソフトウェアテスト Advent Calendar 2019 - Qiita の15日目の記事です。

あなたは、勉強会やワークショップでの体験や学びを実際の業務に適用することができていますか?

ワークショップをつくるときに考えているのは、【体験や学び】が参加者にとっての【現実世界の悩み事を解決する】選択肢の一つになってほしいということです。

昨日(12/14)WACATE2019冬のプログラムを活用して【体験や学び】を【現実世界の悩み事を解決する】ところまで結び付ける試みをやってみたので、ご紹介します(/・ω・)/

はじめに:WACATE2019冬のワークショップ本編のお話を簡単に

WACATE2019冬の中で担当したセッションは『物語を想像して問いを立ててみよう』でした。 WACATE2019 冬 プログラム - WACATE

ゆるぱしがファシリテーションするときの思考を取り出してワーク化してみたものです。

実際にどんなワークショップだったか?は公開資料を見てみると、ちょっと分かるかも?

speakerdeck.com

とっても簡単にいうと、対話で問題解決の糸口を探る方法を体験していただきました。

本題:夜の分科会の1テーマ【セッションのふりかえりや続きをやってみよう!】にしてみた

WACATEのプログラム構成として、1日目の夜に【分科会】があり、いくつかのテーマに分かれて1時間半ほどフリーディスカッションを行います。

WACATE2019冬の分科会では、昼間に行ったセッションの続きをテーマに語ってみることにしました。

まずは、参加者さんに分科会の中から『物語を想像して問いを立ててみよう』セッションの続きを選んだ理由を教えてもらいました。 この時、心の中で分科会時間内のゆるい【物語】を構築します(これは裏話)。

選んだ理由や関係する情報は緑の付箋に書いてみました。

なんとなく想定した【物語】の順でいいか確認しながら、お話をスタート。

最初は、時間の関係で消化不良だった後半のワークの話題から。

Aさんが主人公の問題を捉えるための物語を思考するワークです。

みなさんが実際にワーク中に考えた【物語】を共有してもらいながら、つなげていきます。

一通り出揃ったところで、ゆるぱしの想定回答例をいくつか足しながらいろいろなお話をしていきます。

こんな感じです。

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黄色の付箋で参加者さんの物語をつなげていきます。

【物語】を拡張していくと、次第に現実世界で起こる近い事例の話が出てくるようになりました(緑の付箋で右側に記載)。

ここから、テーマを他の参加者さんの現実世界のお悩みに移していきます。

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テーマは大きく3つ。真ん中の「ふりかえりのファシリテーター」右の「1on1」左の「観察したい」の順でお話しながら付箋を追加。

最初のテーマは「ふりかえりのファシリテーター

みんなの意見をうまく引き出すには?というお題です。

どんなスキルなのか?上手くいっている人との違いは?など、お話ししていきました。

参加者さんの経験と知恵を集結して、悩み事を解消するために次の一手がイメージで来たところで次のテーマに移っていきます。

次のテーマは「1on1」

お話を引き出す<マネージャー側>の方のお悩みを聞いていましたが、タイミングよく他のテーマから移ってきた方がお話をする<メンバー側>の方だったので、双方のお話を組み合わせながら進めていきます。

関係性をどう構築するか? 【物語】の材料をどう集めていくか? を中心にいろいろなアイデアを出し合いながら、こちらも次の一手がイメージできたところで次のテーマに移っていきます。

最後のテーマは「観察したい」

ここで残り5分!

ということで、楽しく観察できてよかったね!という雑なまとめをしつつ終了時間となりました。

分科会をふりかえって

今回は付箋の写真以上の具体的な内容を書き起こしませんでしたが、【物語】を使って【質問】しながら話をすすめていくことで、参加者のみなさんの知識と経験と知恵を出し合い、誰かの悩み事を解決に近づけていくということができました。

うまく【物語】が構築できてくると、提案できる解決策の【アイデア】も現実的になってくるなぁ…と実感しました。

写真を公開して良いよ!と言ってくれた参加者のみなさまに大感謝しつつ、また次の『ワークショップ』や『ゆるぱし本』に還元して、「毎日、安心して暮らせる世界をスケールし続ける」活動につなげていきます(/・ω・)/

※このブログはアドベントカレンダーの15日目。多くの皆様は16日目に読んでいるかもしれないけれど。ここはメキシコ。まだ15日目なんだぜ。(というありがたい知見を得たWACATEでもあったよ!←参加者にしか伝わらないやつ)

技術書典7に向けてファシリテーション再考してみました。

サークル「CRAB INK」で技術書典7に参加します!

ご無沙汰しておりました。

おはようございます、ゆるぱし@caori_tです。

技術書典5に初参加してから1年が経ちました。

caorit.hatenadiary.com

3回目にして初のオンリー本『ぽけファシ』出します!

いつかはオンリー本……と思って早1年。

ふりかえり読本を出している森さんに『書けるよ!今から書けない訳がない!』くらいのことを言われて、何とか作りきれました(/・ω・)/

サークルの新刊があるので、技術書典7では2つの本に関わっています。

techbookfest.org

オムニバスにはファシリテーションを再考してみたエッセイを。

オンリー本には、ゆるぱしの核のひとつと考えた『問い』とそれにまつわるコラムを。

それぞれ、ちょっとだけご紹介。

エッセイ集的なオムニバス本『300 Multiple Choices』

こちらには8P『ゆるっとファシリテーターファシリテーションを再考してみた』を書きました。

会議のファシリテーションは狭義のファシリテーションだ!と言っていたゆるぱしが、ん?会議のファシリテーションも同じファシリテーションじゃない?とぐるっと一周戻ってきた地点のお話しです。

ゆるぱしオンリー本『迷えるエンジニアのための ぽけっとファシリテーター

ゆるぱしの『ぽけファシ』です。

ゆるっとファシリテーターによる31の問い が並びます。

ビブリオマンシーとして使ってもらえると楽しいはず。

いつでもどこでも、ゆるぱしがあなたの悩みに問いを立てます!

問いにまつわるコラムの内容は雑多であり31個通して同じことを言っているような、不思議な感じに着地。

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ぽけファシ表紙

B6サイズなので、本当にポケットに入るかも?

お手に取ってもらえたら嬉しいです。

そうそう、今回のオンリー本は入稿まで通して、いろいろと学びがあったので、それはまたイベント後にブログにしよう、そうしよう。

ではでは、技術書典7【す20D crabInk】でお待ちしていまーす(/・ω・)/

WACATEの公開資料をつかって気軽に社内勉強会をやってみよう!

アドベントカレンダーデビュー(/・ω・)/

こんばんは、ゆるぱし@caori_tです。

この記事は ソフトウェアテスト #2 Advent Calendar 2018 - Qiita の19日目の記事です。

WACATEというソフトウェアテストの勉強会の公開資料を活用して、0からではなく気軽に社内勉強会*1を開催してみよう!というお話をします。

「WACATE」って?

WACATEは、年2回開催されるソフトウェアテストの一泊二日勉強会です。

基本的にセッションは一方的にお話を聞く形式ではなく、ワークショップ形式で行われます。

公式サイトはこちら wacate.jp

私自身は2013冬に初参加し、2016夏までは参加者として5回、2016冬以降は実行委員として5回、先日開催した2018冬で10回目の参加となりました。

WACATEの過去のセッション資料は公開されているものも多く、自分が参加した回はもちろん、参加していなかった回の資料が役に立つ場面もあります。 wacate.jp

今回は、そんなWACATEの公開資料活用術(?)をご紹介します。

勉強会を開催しよう!

みなさんは社内やチームなど、何かしらの集まりで勉強会を開催したことはありますか?

勉強会を開催しよう!と意気込んだものの、準備の大変さに心が折れそうになったことはないでしょうか?

私自身のこれまでの経験値はこんな感じでした。

  • 社外の勉強会やワークショップをそのまま持ち込む
  • 社外の勉強会やワークショップの一部を抜粋して持ち込む

今回、どちらの対応方法でもしっくりこない勉強会の開催を目論んでしまったため、新たに資料を作成しよう!と意気込んだものの、リソース不足に陥ってしまい、新たな策を編み出しました!

どんな勉強会をしたいかちゃんと考える

今回の私の目的は【テスト技法をほとんど知らない人に原因結果グラフを知ってもらう】でした。

が、【原因結果グラフ】だけが書けてもテストは作れません。 【原因結果グラフ】のアウトプットにある【デシジョンテーブル】からテストケースがイメージできる必要があります。

そこで前段として【デシジョンテーブル】も対象とすることにしました。

目的に合わせて資料を集めてつなげよう

【原因結果グラフ】のWACATE公開資料といえばこちらです。

2018夏「原因結果グラフ解説」

これは自分自身も参加していたので、使えるイメージがパッと浮かびました。

デシジョンテーブル】を扱っているWACATE公開資料は複数あります。

2010冬「デシジョンテーブルを使いこなそう」

2012夏「組み合わせテスト技法はじめの一歩」

2012夏「実践!組み合わせテスト設計」

2016冬「組み合わせテスト」

2017夏「テスト設計技法の適用 その前に…」

うーん、正直、どれにしたものか…と悩みました。

どれもデシジョンテーブルを扱っているのですが、

  • 『ある程度知識がある前提で』つくられている2010冬は難易度が高め
  • 『組み合わせテストの一部として』扱っているものはちょっと使いにくい

といった側面が気になったので、一番丁寧に感じた【2017夏】をベースとすることにしました。

実際に勉強会で扱った構成

まずはじめに、テスト設計技法ってどういう場面で使うの?というお話を改めてすることにしました。

www.slideshare.net

6ページ~10ページを使って、説明しました。

次に本題のひとつ【デシジョンテーブル】ですが、前提となる【同値分割】部分もピックアップしました。

www.slideshare.net

4ページ~7ページでもう一度技法の使いどころをおさらいして、8ページで技法がたくさんあって今回はその一部であることを体感してもらいました。

そのまま24ページまで【同値分割】を説明してワークも実施し、36ページ~48ページの【デシジョンテーブル】の説明&ワークも実施しました。

更にここからは演習をメインに以下の資料を活用します。

www.slideshare.net

6ページ~31ページを説明&演習。ここでは圧縮を理解してもらうことも目的としました。

ちょっとWACATEの公開資料から離れますが、『テスト設計技法ドリル』の解説問題と練習問題も実施しました。

最後に【原因結果グラフ】に取りかかります。

www.slideshare.net

実際は途中で分割して2回構成としましたが、トータル2時間強の勉強会となりました。

やってみた感想

1から資料をつくるよりも断然、楽に勉強会が開催できました。

過去の資料を公開してくれている方々に改めてありがたみを感じるとともに、自分も積極的に公開していこうかなーという気持ちになりました。

ただし…内容をちゃんと理解していないと途中で説明が上手くできなくなってしまったり、間違った解釈で広めてしまうこともありますね。

背伸びしすぎずに無理なくできる範囲から、みなさんも勉強会開催してみませんか?

*1:分かりやすく【社内】と書いていますが、別に業務外のコミュニティとか有志でもOK!

技術書典5に参加してきました&初執筆しました。

新サークル「CRAB INK」で技術書典5に『201 CREATED』で参加しました!

ご無沙汰しておりました。

こんばんは、ゆるぱし@caori_tです。

「CRAB INK」って?

有志のソフトウェアテストエンジニア7人が集まったサークルです。

テストのコミュニティ活動で出会ったメンバが、過去の偉大なテスト同人誌『Software Testing ManiaX』に憧れ、新しい同人誌つくりたくない?と盛り上がり、今回初参加!となりました。

テストクラスタが集まったものの、内容はテストに限らず、各々の得意分野や興味のある分野、なんでもありの1冊となりました。

『201 CREATED』はどんな本?

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メンバーで6章+ゲスト2章の全8章、オムニバス形式です。

500円の本によくもここまで詰め込んだなーと思う全61ページです(他人事のように言ってみる)。 表紙もメンバーが詰め込まれていて可愛くってお気に入りです(かなり美化されているので、最初は「自分いない!」と思っていました)。

【実録!ゆるっとファシリテーター】を書いたよ!

「ゆるっとファシリテーター」を名乗り始めて早1年半。

近しい方は「ゆるぱし(ゆるっとファシリテーターの略称であり進化形)」が何者かを徐々に理解してくださっているものの、実際に「ゆるっとファシる」以外に上手く伝える手段がないのがちょっとした悩みでした。

そこで最初に執筆するのなら、本になって誰かの手に届くなら、「ゆるぱしってこんなんなんだー、へー」と実感してもらえるものが良いなぁ…と考えました。

ゆるぱしのアウトプットの先生(今回の本でもアウトプットの話を執筆した「ぷっちゃんこと伊藤由貴氏」)にもご相談した結果、ここはひとつ【実録】を届けようではないか!となった訳です。

技術書典5の当日の様子

入場から人波をくらう

今回から会場が変わり、規模が拡大した1回目。 開始早々に会場に入るには何時に行けばよいのか?といった情報すらありません。

1時間前くらいに最寄り駅に到着し、会場目指していく道すがら、同じ目的地に向かうと思われる同志たちがチラホラと。

開始45分前くらいに整列したところは、軽く500人くらいいるのでは?といった位置でした。 その後も開始時間が近付くにつれて、並ぶ人はどんどん増えていきました。 途中、列が整理されたときは密度がグッと上がって、ちょっと息苦しかったです…

いよいよ入場

そんなこんなで迎えた11時。 ずらずらと列が動き入場開始。 私が並んでいた辺りまでは、途中で止められることなく入場できました。

売り子当番までは時間もあったので、人の多さにクラクラしながら、とりあえずお目当ての本があるブースへ。

気を取り直して本をゲット

森一樹さんの『振り返り読本 場作り編』を入手(/・ω・)/

もちろん自分達のお隣のブースだった『テスターちゃん3』もゲット(/・ω・)/

そしてただただ勢いで『ゲーテル,エッシャー,バッハの薄い本 #3』も購入(/・ω・)/

この辺りで人ごみに負けて(早い)自分たちのブースへ。 やっぱり事前調査で狙いを定めないとなかなか体力的にキツいですね…

後から『教育心理学を学ぶ会 会報2018秋』もゲットしました(/・ω・)/

売り子さんもしました

しゃべるのは得意な人に任せつつ。

手書きの手持ちポップを書いたり持たせたり貼り付けたり。

見本にしおりを付けたり。

知り合いに売りつけお持ち帰りいただいたり。

お昼過ぎには初版70部が完売となりました(/・ω・)/

イベント無事に終了!

ご飯食べに行ったり、ゆるぱししに行ったりと、出入りしつつ、気がつけば終了時間。

終了アナウンスと共に会場に拍手が湧きおこり終了となりました。 この瞬間の達成感も楽しかったです。

今後の執筆活動は?

軽い打ち上げで、『201 CREATED』の増版が決定しました!

初執筆した原稿が掲載された本が、まだまだひろがっていくのかと考えるとわくわくします。

そして次回の技術書典にも新作を持って参加できたらいいなぁ…などとほんのり考えはじめて、さらにわくわくしています。

いつかはオンリー本!?なんて夢も持ちつつ… もっと読みたい!と思ってもらえるようなものが書けたらいいなぁと夢は広がるばかりです(/・ω・)/