テストのことを伝えるのに必要なのはハードスキルかソフトスキルか?
アドベントカレンダー駆動ブログ書きました
こんばんは。ゆるぱし@caori_tです。
この記事は ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2020 - Qiita の20日目の記事です。
アドベントカレンダーからこの記事に辿り着いたあなたは、きっと何かしらの形でソフトウェアテストに関わっていることでしょう。
あなたがソフトウェアテストの技術を使って行う活動は、誰のためにありますか?
- プロダクトを使うユーザーのため?
- テスト対象のプロダクトをつくる開発チームのため?
- 一緒にテスト開発をするテストチームの仲間のため?
- プロジェクトマネージャーが説明できるようにするため?
他にも色々あるかもしれません。
では、あなたが今、テスト技術・テスト開発・テスト活動を理解してほしい…と思う人はいますか?
いる!という方はぜひ、このブログを読み進めてみましょう。
いない!という方はテストの話に限らなくても良いです。 今、誰かに何かを伝えたい!という気持ちがあれば、読み進めていただけると何かヒントが見つかるかもしれません。
このブログでは、WACATE2020冬で実施したワークショップ『あなたのテストは誰のため?今こそ届けよう!テスト活動の○○!』のことを、テストの小ネタとしてサラッとお伝えします。
テストのことを伝えるためのワークショップができるまで
これまで、冬のWACATEでは、「ソフトスキルもっと広めたい!」という気持ちでソフトスキル系のワークショップを開発して実施してきました。 が、一周回って「ソフトスキルは大事だけれど、ソフトスキルだけじゃダメなんじゃないか?」という気持ちになってきたところから今回のワークショップ開発はスタートします。
では、なぜ私が「ソフトスキルをもっと広めたい!」と思っていたのか? 立ち返ってみるとテスト関連のコミュニティでは「ハードスキルは十分にあるのに、ソフトスキルがちょっぴり足りなくて上手くいっていない人」に出会うことが多かったからなのかもしれません。 そんな人達が「もっと楽しくお仕事したり暮らせたりしたらいいのになぁ…」と思ってソフトスキルのワークショップを実施していたような気がします。
一方、テスト関連のコミュニティを離れた場所で出会う人達は「テストに関するハードスキル」を持ち合わせていないことが多いのです。 最初の頃はあまりのコンテキストの違いに驚きました。 が、知らないことに罪はないので、機会を見つけてはハードスキルをお伝えすることも増えてきました。
あれ?ということは…WACATE参加者のみなさんも少なからずテストについての理解が得られず(相手がテストのハードスキルを知らず)苦労することがあるのでは?そんな気付きから生まれたワークショップです。
今回は、他の実行委員が実施するハードスキル系のセッションの内容をつまみ食いしつつ、ソフトスキルを掛け合わせて、いいとこどり!なバランス感を味わってもらえたらいいな!という気持ちでワークショップを開発してみました。 ソフトスキル×ハードスキルの絶妙な配合を楽しんでもらおう!というのが裏テーマです。
出来上がったワークショップ
当日使用したスライドはこちら。
スライドを見ながら、あなたが伝えたいテストのことを考えてみてもらえたら嬉しいです!
裏話:ワークシートのフォーマットをつくるのに参考にしたこと
これまで自分が良いなと思った要素やワークショップをヒントに、ライトに小1時間で埋められるようなフォーマットを考案しました。
これをくっつけよう!と考えた訳ではないのですが、1から考えている中で、「あ、これってアレの考え方に影響を受けているかも?」と思った情報をご紹介しておきます。
「誰に?」と「何を?」の辺りは、バリュープロポジションキャンバスの考え方を取り込んでみました。
「Why?」はゴールデンサークルですね。
「どんな反応がほしい?」はNLPの8フレームアウトカムの考え方から発想しました。
裏話ですが、ご興味のある方は、ご参考まで。