WACATEの公開資料をつかって気軽に社内勉強会をやってみよう!
アドベントカレンダーデビュー(/・ω・)/
こんばんは、ゆるぱし@caori_tです。
この記事は ソフトウェアテスト #2 Advent Calendar 2018 - Qiita の19日目の記事です。
WACATEというソフトウェアテストの勉強会の公開資料を活用して、0からではなく気軽に社内勉強会*1を開催してみよう!というお話をします。
「WACATE」って?
WACATEは、年2回開催されるソフトウェアテストの一泊二日勉強会です。
基本的にセッションは一方的にお話を聞く形式ではなく、ワークショップ形式で行われます。
公式サイトはこちら wacate.jp
私自身は2013冬に初参加し、2016夏までは参加者として5回、2016冬以降は実行委員として5回、先日開催した2018冬で10回目の参加となりました。
WACATEの過去のセッション資料は公開されているものも多く、自分が参加した回はもちろん、参加していなかった回の資料が役に立つ場面もあります。 wacate.jp
今回は、そんなWACATEの公開資料活用術(?)をご紹介します。
勉強会を開催しよう!
みなさんは社内やチームなど、何かしらの集まりで勉強会を開催したことはありますか?
勉強会を開催しよう!と意気込んだものの、準備の大変さに心が折れそうになったことはないでしょうか?
私自身のこれまでの経験値はこんな感じでした。
- 社外の勉強会やワークショップをそのまま持ち込む
- 社外の勉強会やワークショップの一部を抜粋して持ち込む
今回、どちらの対応方法でもしっくりこない勉強会の開催を目論んでしまったため、新たに資料を作成しよう!と意気込んだものの、リソース不足に陥ってしまい、新たな策を編み出しました!
どんな勉強会をしたいかちゃんと考える
今回の私の目的は【テスト技法をほとんど知らない人に原因結果グラフを知ってもらう】でした。
が、【原因結果グラフ】だけが書けてもテストは作れません。 【原因結果グラフ】のアウトプットにある【デシジョンテーブル】からテストケースがイメージできる必要があります。
そこで前段として【デシジョンテーブル】も対象とすることにしました。
目的に合わせて資料を集めてつなげよう
【原因結果グラフ】のWACATE公開資料といえばこちらです。
これは自分自身も参加していたので、使えるイメージがパッと浮かびました。
【デシジョンテーブル】を扱っているWACATE公開資料は複数あります。
うーん、正直、どれにしたものか…と悩みました。
どれもデシジョンテーブルを扱っているのですが、
- 『ある程度知識がある前提で』つくられている2010冬は難易度が高め
- 『組み合わせテストの一部として』扱っているものはちょっと使いにくい
といった側面が気になったので、一番丁寧に感じた【2017夏】をベースとすることにしました。
実際に勉強会で扱った構成
まずはじめに、テスト設計技法ってどういう場面で使うの?というお話を改めてすることにしました。
www.slideshare.net
6ページ~10ページを使って、説明しました。
次に本題のひとつ【デシジョンテーブル】ですが、前提となる【同値分割】部分もピックアップしました。
www.slideshare.net
4ページ~7ページでもう一度技法の使いどころをおさらいして、8ページで技法がたくさんあって今回はその一部であることを体感してもらいました。
そのまま24ページまで【同値分割】を説明してワークも実施し、36ページ~48ページの【デシジョンテーブル】の説明&ワークも実施しました。
更にここからは演習をメインに以下の資料を活用します。
www.slideshare.net
6ページ~31ページを説明&演習。ここでは圧縮を理解してもらうことも目的としました。
ちょっとWACATEの公開資料から離れますが、『テスト設計技法ドリル』の解説問題と練習問題も実施しました。
最後に【原因結果グラフ】に取りかかります。
www.slideshare.net
実際は途中で分割して2回構成としましたが、トータル2時間強の勉強会となりました。
やってみた感想
1から資料をつくるよりも断然、楽に勉強会が開催できました。
過去の資料を公開してくれている方々に改めてありがたみを感じるとともに、自分も積極的に公開していこうかなーという気持ちになりました。
ただし…内容をちゃんと理解していないと途中で説明が上手くできなくなってしまったり、間違った解釈で広めてしまうこともありますね。
背伸びしすぎずに無理なくできる範囲から、みなさんも勉強会開催してみませんか?
*1:分かりやすく【社内】と書いていますが、別に業務外のコミュニティとか有志でもOK!